「夫婦別姓刑事」セリフ秘話
「夫婦別姓刑事」
ご視聴ありがとうございました。
配信もありますので引き続きお楽しみください。
さて、1話を終えたから明かせる
当初の台本からのブラッシュアップ箇所を教えます。
まず初めにお伝えしておくと
佐藤二朗さんはよく「アドリブの人」みたいな言われ方をしますが
実際は全くそんなことはないです。
そもそもアドリブとはなんなのか?
私が思うアドリブとは、
映像作品であれば、カメラが回っているときに台本に無いセリフを言う人。
舞台作品であれば、本番中に板の上で台本に無いセリフを言う人。
実際、二朗さんも台本に無いセリフや当初のセリフから変更してる箇所はいくつかある。
しかし二朗さんはとても誠実で、変更したいセリフを事前に監督を通して私に教えてくれました。
もしかしたら、皆さんは「え?それ普通じゃないの?」
と思う方多いかもしれません。
しかし実はそんなことなくて、
撮影中に「監督、ここ変えて良いっすか?」「良いっすよ」みたいな
マジで首絞めたくなる場面を何回かこの目で見た事があります。
(思い出すだけで腹立ってくる)
一方、田中監督も超優れた監督。
私が過去にご一緒した監督、何人もいますが
ダントツで打ち合わせが楽しかったです。
毎週、ウキウキしながらお台場へ行きました。
これ、マジで稀です。
何が楽しいかというと、田中監督からの脚本やセリフに対する指摘。
指摘ってことは、つまりはダメ出しなわけですから、
普通はムカついたり落ち込んだりするんですけど
監督の指摘がまぁ新鮮で、時代にマッチしていて
その例えで出してくるアイデアなりセリフなりがおもしろいんです。
例えばツッコミは否定的なツッコミじゃなくて、肯定的なツッコミにしましょうとか。
でもこっちとしちゃ、監督がいう通りのセリフにしたくないもんですから
そこに輪をかけて面白いセリフやシーンにしようとする。
何度かラリーを繰り返していくうちに、素晴らしいシーンになる。
最高な関係だと思いません?
そして迎えたクランクイン一週間前。
佐藤二朗さんと橋本愛さんとの「顔合わせ」兼「本読み」。
(「顔合わせ」とは、出演者、脚本家、監督、プロデューサー、その他スタッフ達
が一同に介して顔を合わせること。「本読み」出来上がっている台本を読み合うこと)
二朗さんは丁寧に私に
「矢島君、ここ変えていい?こう言うふうに言っていい?」
